医療費控除で出産したらいくら戻る?計算式と具体例

医療費控除出産領収書
何かと出費の多い妊娠・出産。
となると、やはり気になるのが

出産したら医療費控除でいくら戻るのか

ですよね!
そこで、計算式と具体例をご紹介したいと思います。

私も今年出産したのでしっかり申請しなければ。
同じように出産された方、どのくらいお金が戻るのかぜひチェックしてみてください☆

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医療費控除で出産したらいくら戻る?計算式

出産して医療費控除を申請した場合いくら戻るのかは、

  • 出産費用
  • 保険などで補てんされる金額
  • 所得税率

で決まり、人によって違ってきます。
医療費控除額の計算式は

出産費用 - 保険などで補てんされる金額-10万円

となります。
※総所得の5%が10万円より低い場合は、その金額を引きます
この計算式で出た金額×所得税率で、いくら戻るのかがわかります。

いくら戻るのか計算するのにそれぞれの金額が必要なので、チェックしておきましょう☆

なんだか難しいように感じる方もいるかもしれませんが、簡単なので大丈夫です。
ちょっと面倒ではありますが(汗)
下記、調べ方です。

【出産費用】
出産時に産院に支払った金額だけでなく、定期健診の費用やその他検査代、交通費等も対象となるので、もれがないようにしっかり合計しましょう!

詳しくはこちらの記事をどうぞ。
医療費控除で出産の対象となるもの具体例。領収書がない場合は?

【保険などで補てんされる金額】
出産育児一時金の42万円や、医療保険から支払われる金額(帝王切開で手術になった場合等)です。

ちなみに出産手当金は含まれないので大丈夫です!

【所得税率】
共働きの場合、所得が多い方が申請しましょう。
申請する方の所得税率は、源泉徴収票でチェックできます。
源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を引いてください。

所得税率の出し方

その金額が「課税される所得金額」となりますので、次の表に当てはめると所得税率がわかります。
所得税率
では、いくつかの具体例をあげてみますね。

出産による医療費控除の具体例

もう一度おさらいのために計算式を書いておきます。

出産費用 - 保険などで補てんされる金額-10万円
上記金額×所得税率=戻ってくる金額

では、こちらの計算式にあてはめていきましょう☆

【Aさん】
・出産費用→60万円
・出産育児一時金→42万円
・所得税率→10%

60万円-42万円-10万円=8万円
8万円×10%=8千円

Aさんは8千円戻ってくることになります。
医療費控除で住民税(一律10%)も安くなるので、こちらも年間8千円安くなり、合計で1万6千円の節税となります!

【Bさん】
・出産費用→60万円
・出産育児一時金→42万円
・所得税率→30%

60万円-42万円-10万円=8万円
8万円×30%=2万4千円

Aさんと出産費用が同額で、引かれる金額も同じく出産育児一時金のみのBさん。
しかし所得税率が30%なので、戻る金額が2万4千円となりAさんの3倍となりました。
住民税も年間2万4千円安くなり、合計で4万8千円の節税となります。

税金をたくさん支払っている方ほど、戻る額が大きくなります。
面倒でもしっかり申請しましょう☆

【Cさん(帝王切開)】
・出産費用(帝王切開手術費を含む)→65万円(高額療養費制度適用後)
・出産育児一時金→42万円
・個人で加入していた医療保険から→20万円
・所得税率→10%

65万円-42万円-20万円-10万円=-7万円

Cさんは「保険などで補てんされる金額」が多い分、7万円が手元に残り、医療費控除の対象外となります。
残念ですが、こういうパターンもあります。

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出産したら医療費控除でいくら戻るのか、についてご紹介しましたがいかがでしたか?
計算してみて戻りがある方は、しっかり申請して還付金をいただきましょう☆

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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